話題の疾患


「帯状疱疹」「帯状疱疹後神経痛」

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹(水ぼうそう)ウイルスに…

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帯状疱疹は水痘・帯状疱疹(水ぼうそう)ウイルスによって引き起こされるウイルス疾患です。このウイルスは成人の95%が既に体内に持っています。普段は脊髄から出る神経の根本(神経節)に潜伏しているのですが、カラダの抵抗力が落ちると突然活動を開始します。潜んでいた神経に沿って痛みが出現し、皮膚には帯状に発疹がでます。発疹がでない発症初期には診断がつかないこともあります。
また発作性の電撃痛が長期的に残存する状態を帯状疱疹後神経痛といいます。ウイルスによる神経障害性疼痛です。この状態に移行しやすい条件がいくつかあります。高齢、広範囲な皮疹、慢性疾患や免疫力の低下した状態はこの帯状疱疹後神経痛になる可能性が高くなります。

「筋・筋膜性疼痛症候群」

筋・筋膜性疼痛症候群はカラダの特定の領域に痛みが…

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筋・筋膜性疼痛症候群はカラダの特定の領域に痛みがあり、圧痛点(トリガーポイント)刺激により関連痛として広範囲に痛みが生じる疾患です。多くの場合、筋肉にスジ状に硬い部位があり、そこには強い圧痛点が存在します。最近の研究ではこの痛みの多くが、筋膜の癒着と関連していると言われています。

ロコモティブ症候群

おもに加齢による運動機能の低下した状態を表す新しい…

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おもに加齢による運動機能の低下した状態を表す新しい言葉として「ロコモティブ症候群」(以下ロコモ)が提唱されました。移動能力の低下により、要介護になっている、もしくは要介護になる危険性の高い状態を表す概念です。運動器の重要性を広くわかりやすく啓発する目的があります。
三大原因は骨粗鬆症、変形性関節症、脊柱管狭窄症です。

サルコペニア

サルコペニアはギリシア語で骨格筋の減少を意味し…

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サルコペニアはギリシア語で骨格筋の減少を意味し、サルコ(筋肉)とペニア(減少)の造語です。個人差はありますが、40歳前後から徐々に筋肉量の減少傾向が見られ、その傾向は加齢に伴って加速化していきます。とくに高齢者においてはその速度は益々高まり、1年で5%以上の減少率となる例もあります。この現象を「サルコペニア」と呼びます。ロコモティブ症候群の始まりとも言えます。

対象となる症状

  • 顔・頭の痛み

  • 胸・背部の痛み

  • 腕・肘・手の痛み

  • 首・肩の痛み

  • 足・膝の痛み

  • 腰の痛み

顔・頭の痛み

の痛み

三叉神経痛

顔の特定部分に生じる激痛です。顔の近く神経で…

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顔の特定部分に生じる激痛です。顔の知覚神経である三叉神経が血管に圧迫されて生じ、耐え難い痛みです。痛みは数分でなくなることが多いですが、食事や歯磨きなどをきっかけにして繰り返される場合もあります。

の痛み

片頭痛

脈打つようなズキンズキンとした頭痛で、吐き気を…

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脈打つよなズキンズキンとした頭痛で、吐き気を伴うことがあります。痛みの程度は強く、頭痛が起こる前に何らかの前兆を自覚することがあります。

緊張型頭痛

頭が締め付けられるような圧迫感を伴う…

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頭が締め付けられるような圧迫感を伴う頭痛です。肩コリや首筋の張りなどもこの頭痛に関連していることがあります。

胸・背部の痛み

の痛み

肋間神経痛

打撲や寝違えて生じることがあります。

背部の痛み

脊椎椎体骨折

骨粗鬆症に起因して骨の弱くなっている場合は…

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骨粗鬆症に起因して骨の弱くなっている場合は、中腰姿勢や重い物を持つだけでも生じ得ます。胸腰移行部に生じることが多く疼痛が軽度のこともあります。尻もちなどの明らかに外力が加わったものでは強い痛みを伴うことが多いです。いくつもの場所に多発性に椎体骨折が生じると背中が丸くなり(円背)、身長が低くなります。

腕・肘・手の痛み

腕・手の痛み

手根管症候群

特発性が多く、原因不明とされています。妊娠…

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特発性が多く、原因不明とされています。妊娠・出産期や更年期の女性が多く生じるのが特徴です。初期には示指、中指がしびれ、痛みがでますが、最終的には親指から薬指の母指側の3本半の指がしびれます。この症状は急性期には明け方に強く、目を覚ますと手がしびれ、痛みます。手を振ったり、指を曲げ伸ばしすると楽になります。手のこわばり感もあります。ひどくなると母指の付け根(母指球)がやせて母指と示指できれいな丸(OKサイン)ができなくなります。縫い物がしづらくなり、細かいものがつまめなくなります。

ドゥケルバン症候群

妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます…

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妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。手の使いすぎ、スポーツ、指を良く使う仕事の人に多いのが特徴です。手首(手関節)の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れます。母指を広げたり、動かしたりするとこの場所に強い痛みが走ります。

ばね指

更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く…

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更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く生じます。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのも特徴です。糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。母指(親指)、中指に多く、薬指、小指、示指にもみられます。指の付け根で屈筋腱と靱帯性腱鞘の間で炎症が起こると、“腱鞘炎”になり腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。 朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することも少なくありません。 進行するとばね現象が生じて“ばね指”となり、さらに悪化すると指が動かない状態になります。

CM関節症

物をつまむ時やビンのふたを開ける時など母指…

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物をつまむ時やビンのふたを開ける時など母指(親指)に力を必要とする動作で、手首の母指の付け根付近に痛みが出ます。進行するとこの付近が膨らんできて母指が開きにくくなります。また母指の指先の関節が曲がり、手前の関節が反った「白鳥の首」変形を呈してきます。

頸肩腕症候群

文字通り、頸(くび)から肩、腕にかけての痛みや…

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文字通り、頸(くび)から肩、腕にかけての痛みやコリ、シビレ、といった不快な症状を引き起こす病気を、総称して「頚肩腕症候群」と呼んでいます。特に原因のハッキリしない症状の総称です。

の痛み

肘部管症候群

肘の内側で神経(尺骨神経)が慢性的に圧迫や牽引…

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肘の内側で神経(尺骨神経)が慢性的に圧迫や牽引されることで発症する神経障害です。初期は小指と薬指の一部にしびれた感じがでます。進行すると手の筋肉がやせ、小指と薬指の変形がおきてきます。

テニス肘

正式には上腕骨外側上顆炎です。テニス愛好家に…

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正式には上腕骨外側上顆炎です。テニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれています。タオルをしぼる動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。多くの場合、安静時の痛みはありません。主に手首を伸ばす働きをする短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。

肘内障

子供が手を引っ張られたりすることで、肘の靱帯…

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子供が手を引っ張られたりすることで、肘の靱帯から肘の外側の骨(橈骨頭)がはずれかかることによって起こります。痛がって腕を下げたままで動かさなくなります。多くは、5歳以下の子供にみられます。

野球肘

成長期にボールを投げすぎることによって生じる…

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成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の障害を野球肘といいます。肘の外側で骨同士がぶつかって、骨・軟骨が剥がれたり痛んだりします。また、肘の内側では靱帯・腱・軟骨がいたみます。肘の後方でも骨・軟骨がいたみます。

首・肩の痛み

の痛み

頸椎症

主に頚椎の変形(過形成)、椎間板の変性などで…

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主に頚椎の変形(過形成)、椎間板の変性などで脊髄から出る神経を刺激してしまう病態です。腕の痛みや手のシビレなどの症状として表れます。・寝違えや肩が上がらない等の日常みられる痛み主に神経の圧迫、筋肉の損傷、関節の炎症などの原因が考えられます。

頸肩腕症候群

文字通り、頸(くび)から肩、腕にかけての痛みや…

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文字通り、頸(くび)から肩、腕にかけての痛みやコリ、シビレ、といった不快な症状を引き起こす病気を、総称して「頚肩腕症候群」と呼んでいます。特に原因のハッキリしない症状の総称です。

の痛み

肩関節周囲炎

いわゆる「五十肩」です。関節を構成する骨、軟骨…

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いわゆる「五十肩」です。関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。夜中にズキズキ痛み、時に眠れないほど痛むこともあります。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)

肩コリ

首すじ、首のつけ根、肩または背中にかけて張った…

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首すじ、首のつけ根、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの訴えと共に、頭痛や吐き気を伴うことがあります。首や背中が緊張するような姿勢での作業、猫背、運動不足、精神的なストレス、ショルダーバッグ、冷房などが原因になることがあります。主に僧帽筋の血行不良が悪影響します。

頸肩腕症候群

文字通り、頸(くび)から肩、腕にかけての痛みや…

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文字通り、頸(くび)から肩、腕にかけての痛みやコリ、シビレ、といった不快な症状を引き起こす病気を、総称して「頚肩腕症候群」と呼んでいます。特に原因のハッキリしない症状の総称です。

足・膝の痛み

の痛み

変形性股関節症

初期には立ち上がり時や歩き始めに脚の付け根が…

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初期には立ち上がり時や歩き始めに脚の付け根が痛みます。女性に多いのも特徴です。日常生活では、足の爪切りがしにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの主婦労働に支障を来たします。

坐骨神経痛・梨状筋症候群

お尻から太ももの裏あたりにビリッと痛みやシビレ…

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お尻から太ももの裏あたりにビリッと痛みやシビレが走ります。こういった症状のことを坐骨神経痛と呼んでいます。坐骨神経痛は病名ではなく症状ですから、原因となる病態を見極め治療する必要があります。梨状筋症候群は車の運転など、長い時間座っていると痛みがでます。お尻の筋肉(梨状筋)が炎症などを起こし、腫れることで坐骨神経を締め付け痛みが生じていると考えられています。

足根管症候群

足首の内側のくるぶしの下を筋肉や神経が通り…

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足首の内側のくるぶしの下を筋肉や神経が通りますが、ここで神経が圧迫されて足の裏から指が痛みます。

足底腱膜炎

カカト底部の組織に由来する痛みの総称です…

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カカト底部の組織に由来する痛みの総称です。足底部の圧痛、起床時や座った後、歩き出すときにこの場所が痛みます。

の痛み

変形性膝関節症

関節軟骨の退行性変化が原因となります。軟骨が…

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関節軟骨の退行性変化が原因となります。軟骨が年齢変化により弾力性を失い、使い過ぎによってスリ減り、関節が変形し、正座や階段の昇降が困難となります。主な症状は屈伸時の痛み、可動制限、水が貯まることです。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。

腰の痛み

の痛み

腰痛症

原因となる疾患や病態が特に認められず、神経症状を…

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原因となる疾患や病態が特に認められず、神経症状を伴わない腰痛の総称です。非特異的腰痛とも言われます。驚く事に腰が痛いといった症状の約8割は原因不明と言われています。発症・増悪因子として、加齢、筋力低下、振動、寒冷、不良姿勢、急激な動作、心理社会的ストレスなどがあげられます。

腰部脊柱管狭窄症

脊柱管とは背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで…

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脊柱管とは背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで囲まれた脊髄が通るトンネルです。変形した椎間板や、背骨から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。この疾患は長い距離を続けて歩くことができません。特徴的な症状は、歩いては立ち止まり、を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。また、前かがみになったり、腰かけたりするとシビレや痛みは軽減します。進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れる事もあります。

腰椎すべり症

背骨の並びにズレが生じている疾患です。腰椎が…

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背骨の並びにズレが生じている疾患です。腰椎がズレることにより脊柱管が狭くなるため、腰部脊柱管狭窄症と同じような症状が出ます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰や臀部が痛み、下肢がシビレたり、電気のように…

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腰や臀部が痛み、下肢がシビレたり、電気のように痛みが走ることがあります。また足に力が入りにくくなることもあります。椎間板は背骨の間でクッションの役目をしています。椎間板が加齢で変性、強い外力で断裂、部分的に飛び出して神経を圧迫し症状を呈します。前かがみでの動作や、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。